青少年交換活動について

世界100カ国以上で実施されているロータリー青少年交換は、ロータリークラブによる支援の下、15~19歳の学生が海外に滞在し、言語や文化を学びながら、海外に友人をつくり、世界市民としての自覚を養うことのできるプログラムです。

2017年~2018年 第53期派遣生
小宮一航君

 2017/18年に、青少年交換プログラムの53期派遣生としてドイツに留学させていただいた小宮一航です。東京ベイロータリークラブの皆様にはスポンサークラブとして支えていただきました。現在はROTEX次年度委員長として活動しております。

 ロータリーの青少年交換は、いわゆる“留学”とは全く違うプログラムです。高校生の交換留学を運営する団体は、あくまで留学の一年間がメインであり事前学習や帰国後の活動は充実していないものがほとんどです。しかしロータリーのプログラムは選考試験から帰国後まで5年間に及び、その全ての期間が学生の人格・人柄に大きな影響を与えます。

 青少年交換プログラムの5年間は、派遣予定生、派遣生、ROTEXの3つの期間から成り立っています。選考試験に合格した学生は派遣予定生として一年の準備期間を過ごしますが、派遣前年のクリスマスまで自分の留学先を知りません。毎月のオリエンテーションや茶道のお稽古等を通して、ロータリアンさん方が派遣生の適性を判断し派遣国を決定します。その決定を受け入れ、自身が適応していくことも大きなチャレンジの1つとなっています。

 派遣予定生にとって最も大事なことは、ロータリーとは何かを知り、そして日本について知ることだと私は考えています。すべての派遣生は「小さな親善大使」として海外で一年間を過ごします。ただ楽しんで自分の成長につなげるだけではなく、日本を代表して世界中の人々とのつながりを形成していくことがロータリーの青少年交換の重要なポイントです。

 派遣生としての一年間は、一概に語ることはできませんが、どんな形であれ派遣生自身に大きな変化と成長をもたらすものである事は間違いありません。ロータリーの学生は基本的に現地の公立校に通い、2家族以上の異なるホストファミリーの元で暮らします。つまり、現地の人々とゼロ距離で接し、その地域の特徴あるいは多様性を肌で感じるのです。その中で、それまで培ってきたアイデンティティーがどのように変化しどんな新しい自分を形成していくのかは、派遣生一人一人によって異なります。

 帰国後は、ロータリーの青少年交換の大きな特徴でもあるROTEXとしての活動を行います。ROTEXの任期は三年間で、来日・派遣学生のサポートや各イベントの運営が主な仕事です。学生とロータリアンさんの間に入ることで、様々な困難もありますが、自らが主体となって人を動かし企画を運営するという経験はとても貴重なものだと考えています。また、ロータリアンの方々と共に活動し、支援やアドバイスをいただける事はROTEXにとって最大の学びであり何事にも変えがたい経験です。

 選考試験合格から今に至るまで、東京ベイロータリークラブの皆様には大きな支えをいただいています。特に青少年交換委員として私を担当してくださった金子さんや、スポンサークラブのカウンセラーをしていただいた井上さんは、たくさんの学びを与えてくださいました。

 初めて派遣予定生として例会に参加させていただいた時には、まだ何も知らない中学生であった私を暖かく迎えてくださったのを覚えています。帰国後にも何度か例会や年末家族会に参加させていただいていますが、毎回歓迎してくださり、学業や進路の相談にも親身に応じていただけるとてもアットホームな雰囲気が東京ベイロータリークラブの魅力だと感じております。

2008年~2009年 来日学生
Fenja Schmalkucheさん(ドイツ出身)

私は2008年から1年間の交換留学生として東京ベイRCの方に出会いました。2017年に大学生として会いに行きました。どちらの時も、東京ベイRCのメンバーは暖かく歓迎してくれました。交換留学生の時には、毎月、例会に招待されました。例会ではメンバーの卓話やお話をできるだけ理解しようとしました。例会時には、カウンセラーの隣に座り、毎回、声をかけてもらい、元気ですとお伝えしました。ホストファミリーの家ではいつも快適に過ごしました。ホストファミリー、カウンセラー、その他のメンバーも時折、私は興味がある場所に案内してくれました。また、日本での最初の日から今日まで、クラブの事務の方は私にとって大きな助けであり友人であり、今までも連絡を取り合っています。

東京ベイRCのメンバーやホストファミリーが私にどれだけ時間と余計な努力を費やしてくれたのか、今までも心より感謝しています。皆さんのおかげで、私はその一年間で多くの素晴らしいことを経験し、学び、そして個人的にとても成長できました。これからも、交換留学生活を生かして、いただいた優しさをお返ししていきます。

どうもありがとうございました。

シュマールクヘ フェンヤ 

In 2007, I came to Tokyo Bay Rotary Club as a one year exchange student and came to visit again in 2017. Both times I felt warmly welcomed by the members of Tokyo RC. As an exchange student I was invited to the meetings once a month. At the meetings, I tried to understand the member’s speeches as much as I could. I sat next to my counselor, who asked me how I was doing every time, but I never had any complaints and always felt comfortable with my host families. Therefore, on top of my host families, my counselor or other members would sometimes guide me to places I might be interested in. Also, from my first day in Japan until today, the club’s secretary has been a great help and friend and still keeps in touch with me today.

I am still very grateful for how much time and effort the members and host families of Tokyo Bay RC have spent on me. Thanks to everyone, I have experienced many wonderful things and could learn and personally grow so much. For the future, I will continue to appreciate the Rotarian values and give back the kindness I received.

Thank you very much,

Fenja Schmalkuche